・トニー・ライス
典型的なブルーグラスでのトニーを聞くならBluegrass Album Band がいい。トッド・フィリップスのベース、ドイル・ローソンのマンドリンと相まって実にタイトなリズムを生みだしている。
トニーは何曲かでリードギターも弾いているが、なんといってもここでのトニーのリズムギターのすごさは尋常ではない。筆舌不能だ。
このリズムギターのすごさはやはりアップストロークの音づかいにもあるのではなかろうか。
ベース経過音の使い方やGランも光っている。歌の合間にGランが入るのかと思えばストロークであおったり・・・
また、なんでもない経過ランでも何とも言えないジャストのタイミングが気持ちいい。まねをしようと思ってもなかなかこんなタイミングは出せないな。
クールにスッキリと聞こえて、しかもホット!
リズムギターだけ抜き出して聞きたいものだ。
トニーの復活を切に願う・・。
・デル・マカーリィ
デルのリズムギターはどのアルバムも遜色なく素晴らしい。
少し古いが、Don't Stop The Music/Del McCouryのアルバムで聴けるギターが好きだ。このアルバムでは、多彩なGランがよく聞こえる。
デルは曲調にピッタリのGランを弾き分ける。また一曲の中でも少しタイミングや音使いを変えたりもしている。
デルは、7thの音を使ったGランをよく使う。4弦2フレットの代わりに3フレットを押さえるのだ。
また、結構速いリズムで音数の多めのGランでもアップを混ぜることなくすべてダウンピッキングで弾くことも多い。
デル・マカーリィ・バンドはデルのギターがリズムをけん引している。